Juergen Teller: Teller ga Kaeru
Curated by Francesco Bonami
February 4April 1, 2017

Juergen Teller
テラー ガ カエル」
Curated by Francesco Bonami
2017 年2月4日 (土) – 4月1日(土)
オープニング・レセプション: 2月4日 (土) 18:00 - 20:00 

「驢馬ですって? まあ、不思議ですこと・・もっとも別に不思議なこともありませんね、うちの誰かさんは驢馬に惚れ込んでいるんですからね・・それらは神話にあったことですよ・・」フョードル・ドストエフスキー 『白痴』(1869年)

BLUM & POE 東京では、フランチェスコ・ボナミ キュレーションによるユルゲン・テラー「テラー ガ カエル」展を開催いたします。日本では25年ぶりの個展となる本展では、皿上のカエルをモチーフにした新作のシリーズを発表いたします。

テラーは、1991年にDetails誌に掲載されたカート・コバーンを撮影したアイコニックな作品によって大きな注目を集めました。その後、1992年に渋谷パルコで行われた初めての個展では、ポートレイトや初期のファッションフォトを発表しています。翌年には、モナコのフェスティバル・ドゥ・ラ・モードにおいて<1993 Photography Prize>を受賞しました。以来、作家はマーク・ジェイコブス、ヴィヴィアン・ウェストウッド、COMME des GARÇONS、ヘルムート・ラングといった世界的なメゾンやファッションデザイナーたちとの数々の企画に携わって来ました。ありのままでカジュアルな雰囲気を湛えた作家の作品群は、無作為なようでありながら、厳密なプランやステージ構成の元に成り立っています。このような対照的な要素がもたらす緊張感は、本展によせた風変わりなシナリオにも現れていると言えるでしょう。

キュレーターのフランチェスコ・ボナミは本展についてこう考えています。

「『むかしむかし、ある国のとある郊外あたりに、カエルを食べない人々がいました。そこでは、人々はカエルとキスをし、カエルと愛を交わしていました』この展覧会を、カエルたちが鑑賞者のように、ゴリラと紳士、キツネと婦人、ロバと男といった3人の作品中の登場人物を眺める場とするならば、テラーによるおとぎ話の書き出しはこのように始まるだろう。彼のすごさは、ただイメージによってシンプルなストーリーを伝えるところにあるのではなく、カリスマ的で気難しい写真家のウィリアム・エグルストン、この世のものとは思えない神々しさを湛えた女優のシャーロット・ランプリング、そして野人のようなユルゲン・テラー本人、といった普通じゃない人物たちを魔法が解けてしまったのかのように普通の人物に変えてしまう手腕に、実はある。この展覧会は、カエルたちと、動物界の相棒を連れた3人の人物との対話と邂逅として成立しているのだ」 

ユルゲン・テラーは、1964年ドイツ・エアランゲン生まれ。ミュンヘンのバイエルン州立写真学校を卒業後、1986年よりロンドンを拠点に活動。これまでに世界中で数々の作品を発表してきた。2016年にクンストハレ・ボンを皮切りに始まった個展「Enjoy Your Life!」は、現在ルドルフィヌムギャラリー(プラハ)にて2017年3月19日まで開催されている。同展は、4月20日から7月3日までマルティン・グロピウス・バウ(ベルリン)にて巡回を行う。

主な個展として「The Clinic」コンテンポラリー・ファイン・アーツ (2015年・ベルリン)、「Macho」デステ現代美術財団 (2014年・アテネ)、「Woo! 」インスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ [ICA] (2013年・ロンドン)、「Touch Me」ル・コンソルティウム  (2010年・ディジョン)、大林美術館 (2011年に巡回・ソウル)、「Man with Banana」ダラス・コンテンポラリー  (2011年) などが挙げられる 。フランチェスコ・ボナミとは、作家のイタリア初の開催となったミラノのパラッツォ・レアーレで行われた2012年の個展「The Girl With the Broken Nose」でのキュレーション以来、数々のプロジェクトを共に行ってきた。 2014年には、伝説的な日本人写真家・荒木経惟とともに二人展「Araki Teller Teller Araki」をギャラリー・オストリヒト (ウィーン) にて開催。2007年には、ウクライナ館を代表する5人の作家のうちの1人として第52回ベニス・ビエンナーレに参加している。また、テラーの作品は、ポンピドゥー・センター (パリ)、カルティエ現代美術財団 (パリ)、国際写真センター [ICP] (ニューヨーク)、ピンチュク・アートセンター (ウクライナ・キエフ)、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館 (ロンドン) といった様々な美術機関のパブリックコレクションとして所蔵されている。